コーチングにおけるコーチからの質問、問いかけには、はたしてどんな意味と効果があるのでしょうか。
コーチングにおける質問、問いかけの失敗例としては、クライアントの状況に関する聞き取り・事実のディテールを探る質問、何でそうなったのかという原因探し、ハイかイイエのクローズドクエスチョンなどがあります。ついついコーチも、状況の詳細を確認することでトンチンカンな受け答えを回避したい、原因が判明すれば改善策に役に立つ、YESかNOで回答を迫れば次に取るべき行動が明確になる、そう思ってしまうのでしょう。クライアントにしてみれば、問題の解説・状況説明に時間を取られ、他者か自分かの犯人探しとその特定、コーチに対話を先導されて自分らしさを奪われている、息苦しさを感じるに違いありません。
コーチングにおけるコーチからクライアントへの問いかけ、質問は、クライアント自身が、その問いと向き合うことを通して、クライアント本来の在り方を発見してもらうためのものです。クライアントご自身に、クライアントご自身のことを探索していただくために、コーチは問いかけます。探索とは、自問であり、考えるということです。
自分探しはもうやめて、目の前の仕事に専念しよう、食べていくためにはとにかく黙って手を動かすべきだ、という意見もあります。しかし時に人は、人生のあらゆる局面において、このままで良いのだろうか、何か違うのではないかと、おぼろげかもしれない疑問を抱いて日々生きているかも知れない。あるいはその逆、今現在のご自身のあり方、行動パターンについては、これでいいんだ、これが私のスタイルなのだと、意気揚々として何の疑いもなく安住しているかも知れません。コーチからの問いは、実はクライアントにっとっても、一旦立ち止まって考えてみたかったテーマであるのかも知れない。あるいは、これまでの価値観に揺さぶりをかけられる問いにもなり得るのです。
答え、正解は、何処を探しても見つかりません。それはクライアント自ら生み出さねば意味がない。はじめはおぼろげな答えらしきものであっても、日々取組み考えてみる、想像してみることによって、確信となることもあるでしょう。私もまた、コーチとして、クライアントお一人お一人に、問いかけるとは、どういうことで、どんな効果を期待してするのか、考えてみたところを、述べさせていただきました。一言で、考える、考えてみる、といっても、クライアントの個性によって、多様な展開が予想されます。問いかけの効果にも、いろんな論点がまだまだありそうです。確認作業という側面や、質問が批判に変わるのは何故か、例えばこんな質問はどうか「ご自身に問いかけるとしたら、どんな問いかけをしますか?」等々。
※画像は、小野神社 奥には半歳の汚れを祓うという茅の輪


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